花粉症の予防対策とは

花粉症には毎年苦しんでいるかたは、今年こそと花粉症の予防対策を考えているでしょう。あるいは、これまで花粉症に縁がなかった人は油断しているかもしれないが、いつ体内に花粉が溜まって、抗体が許容量を越えて発症するかわからないのですよ。

花粉症は完全に治すことができればいいのですが、それには原因物質をなくすか、本人の体質を変えるしかありません。花粉症はスギやヒノキなどの花粉によって、目や鼻などの粘膜に付着してアレルギーを起こします。

ですから、スギやヒノキをなくすことは現実的に無理ですね。(^^)唯一、それがない地域に移ることが可能です。日本では北海道と沖縄には、ほとんどスギがない地域がかなり多くありますから、そこに住めれば幸いです。あるいは、外国ならいたるところにあります。また南半球なら、季節が逆なので、毎年行って、帰ってくるということをしている大橋巨泉のような人もいいですね。

多くの人は、体質を変えることを考えるでしょう。それが、花粉症を避けるよい方法ですが、体質は一朝一夕には変えられません。ですから、環境をできるだけ花粉を少なくするとか、薬を飲んだりして、対症的な方策も合わせてしながら、体質改善を図るのが現実的な花粉症の予防策としてお勧めできるのではないでしょうか。

花粉がいつから始まるか

まず、花粉がいつから始まるかを知っておきましょう。できれば、自分のアレルギーをどの花粉に対してあるかを知っておくのもいいことです。スギが一番多いですが、案外秋の植物であるブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどの花粉もアレルギーであることがあります。

アレルギー検査は、抗原(花粉)を皮膚につけて反応を調べる「アレルゲン皮膚反応検査」で原因の見当をつけます。それから採血して「特異的IgE(アイジーイー)検査」で抗体の量を調べれば、診断できます。

そしてその年は花粉がいつから、どれくらいあるかも大切です。夏と冬の気温が花粉の量にはかなり影響します。夏が猛暑であれば翌年の総飛散量は多くなり、暖冬だと飛散時期が早まります。

各地域による花粉飛散量が、毎年秋になると翌年の花粉飛散予測で発表されます。

それに応じて予防治療をいくつか組み合わせることが、無駄のない、効果的な花粉防止をできるでしょう。

花粉の予防は、まず生活環境から

花粉の予防には、まず生活環境を整えることがあります。これは、花粉をできるだけ、毎日でも接触を少なくすることです。具体的には

・花粉の多い日は外出を避ける

・メガネ・マスクをする (外出する時)

・洗顔をする (外出した後)

・洗濯物を外に干さない

・窓を閉める (あけるときは風下側をあける)

・帰宅したときは衣服についた花粉をよく払って落とす

・車に乗る時は、通風口は閉じる

・家の中をよく掃除する (ハウスダストを減らす)

・床は掃除機を使わずぞうきん使う

・フローリングにする

・空気清浄機を使う

・加湿器を使う

体力と医者の力を

次に、日頃から体力、免疫力のバランスが崩れていないように体質改善を心がけます。

・ヨーグルトや甜茶などのサプリメントを食べたり、飲んだりする

・規則正しい生活をする

・疲れをためない工夫をする

・バランスの良い食事をとる

・身体を温める温性食品を多くとる

・睡眠時間もしっかり確保する

・エクササイズなどで身体を鍛える

最後は、お医者さんのお世話になることがありますね。

・抗アレルギー剤の服用 (花粉が飛散する2週間前から)

・レーザー治療 (3ヶ月くらい鼻水や鼻づまりが治る)

東京都は平成18年より「花粉の少ない森作り」という花粉症対策事業を開始して、改良された花粉の少ないスギに植え替えて行くということですから、将来はあまり心配しなくても大丈夫になると嬉しいですね。(^^

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